https://togetter.com/li/2607821 #Togetterより

Wikipediaによると、シャインマスカット(ぶどう農林21号)は、農林水産省主導で育種され、2006年に日本国内で品種登録されたぶどうなんだが、当時は海外に輸出する想定がなく、海外登録を行わなかったため、国内登録から6年で海外登録の期限が切れて、海外での権利の一切を失っている。つまり、海外では日本の許諾を得ることなく合法的にシャインマスカットを栽培できる
このまとめでは海外産のシャインマスカットを「違法」とか「非合法」とか書いてるけど、そもそも海外登録してないんだから、違法でも何でもない。外国人がシャインマスカットを栽培するのは全部合法。特に国土の広い中国は、日本の何十倍もの面積のぶどう畑を作って大量生産体制を整えているらしい
ただ、シャインマスカットは栽培が難しいらしく、日本人のきめ細かい栽培方法までは真似をし切れない海外産のシャインマスカットは、日本産に比べると味が少々落ちるらしい
そこで農水省は、南半球のニュージーランドと組んで、日本産と同等の質の良い生産物を一年中供給できるようにして、質の落ちる海外産に対抗しようと検討しているらしい
で、その農水省に噛み付いてるのが、ここ数年でシャインマスカットの生産量を急増させた山梨県。ぶどうは苗木を植えてからフルに収穫できるまで6~8年かかると言われていて、時間をかけてようやく生産量が増えてきたのに、農水省がニュージーランドにも作らせようとしてるんじゃ面白くないのは当然か
まぁ、グローバル感覚の欠如からの海外権利の喪失、国と自治体の相互不信、いいものなら売れるなどというナイーヴな考え方(海外産も質が落ちるとは言え他のぶどうよりはうまく、値段は日本産の1/3)、などなど現代日本の悪いところがたくさん出てるなって印象
「シャインマスカット」効果、山梨県の農業生産額1200億円突破…33年ぶり
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250820-OYT1T50076 讀賣新聞オンラインより

県農政総務課によると、昨年の農業生産額は、前年比72億2600万円増の1239億8000万円。果実がこの約6割(769億8200万円)を占め、調査開始の1954年以来、最高となった。人気の高いシャインマスカットの単価上昇などが背景にあるという。
91年に1200億円に達していた農業生産額は、高齢化による農家の減少などに伴い次第に減少し、10年ほど前までは900億円前後で推移していた。
しかし、2016年頃からシャインマスカットの本格的な収穫が始まると、再び上昇傾向に転じ、21年に1100億円を超えて以降は右肩上がりが続いている。
高級ぶどうは誰のもの?
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/49665.html NHKより

個人的な感想だが、中国産は日本産に比べたら皮が固く、甘みは弱く感じた。しかし、価格は日本産の3分の1ほど。家庭で食べるだけなら中国産を買う消費者もいると思った。