https://ciatr.jp/topics/45014 ciatrより
千と千尋について調べてたら、「“豚”はバブル時代の人々のメタファー」だとか言われてて笑った。この記事を書いた人はバブル世代に一体何をされたんだよ…
【考察②】“豚”はバブル時代の人々のメタファー?
宮崎駿監督が千尋の両親を豚にした背景には、公開当時の時代が関係すると思われます。「千と千尋」が公開された2001年は、90年代前半に起きたバブル崩壊後の約10年間、“失われた10年”などと評されていた時代でした。
作中と現実の年代が同じと仮定すると、両親は最もバブルの恩恵を受けた世代。当時の世の中は金とモノであふれかえり、望めば何でも手に入りました。屋台の店員がいなくとも、「金はあるから後で払えばいい」と言い放つその貪欲さを監督は豚の雑食性に例えたのでしょう。
豚は雑食でよく肥える性質などから富の象徴とされますが、人間によって猪が家畜化された動物であり、“喰らい尽くされる”側でもあります。
欲深さから身も心も豚に侵食され、理性ある人間に戻れなくなった両親。その姿はバブル期の甘い汁を吸い豚のように肥えた自分に気づかず、崩壊後の不景気に嘆く人と重なります。宮崎監督は今なお金に固執する彼らのメタファーとして、両親やその他の豚たちを描いたのです。
なお、さらに調べてみたところ、千尋の父がバブル世代であることを示すセリフもあるらしい
やっぱり間違いないな。テーマパークの残骸だよ、これ。90年頃にあっちこっちでたくさん計画されてさ。バブルがはじけてみんな潰れちゃったんだ。これもその一つだよ、きっと。
ちなみに自分はこの作品を見たのは1回だけ。配信されてないし、テレビ持ってないし、DVD買ってまで見返したい作品でもないな