株式会社日本触媒 姫路製造所 アクリル酸製造施設 爆発・火災事故 調査報告書
https://www.shokubai.co.jp/ja/news/201303294734/ 株式会社日本触媒より
2012年9月29日、日本触媒姫路製造所のアクリル酸製造施設で、租アクリル酸から高純度アクリル酸を精製した残りの不純物を含む精製塔ボトム液を、一時貯蔵するため中間タンクに注入していたところ、タンク内の温度を均一にするための天板リサイクルという処置を行わなかったため、高温のボトム液が液面付近に溜まり、ボトム液に含まれていたアクリル酸が重合反応を起こし、重合熱により反応がさらに加速、爆発するに至った事故
ドラム缶に入ったアクリル酸の小分け後の保管中の爆発
https://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000126.html 失敗知識データベースより
1969年1月19日、横浜市の化学工場で、ドラム缶に貯蔵していたアクリル酸が冬の寒さで凝固。それを使用するためヒーターで融かして、融けた分をハンドポンプで小出しにした際、重合禁止剤が、融けていないアクリル酸より融けたアクリル酸の方に多く含まれてしまい、融けていないアクリル酸の重合禁止剤の濃度が下がった。作業後そのまま保管していたところ、ドラム缶内で重合反応が進み、重合熱により反応が加速、蒸気圧でドラム缶の天板が吹き飛び、ドラム缶内に残存していたアクリル酸100Lが急激な内圧低下により蒸気爆発、さらにその蒸気に引火して爆発