「物流クライシス(中)日本型サービスに転機」
2024年4月からトラック運転手に残業規制が適用される、物流業界のいわゆる2024年問題。これによりまず影響を受けるのが、農産物輸送。福岡から関東へいちごを輸送する場合、2024年4月からは、収穫から販売まで中3日、これまでより1日多くかかる。いちごにとってはこの1日が命取りになる。JA全農ふくれんは、フェリーとトラックの組み合わせでこれまで通りの輸送時間を確保できるとしているが、コストは2~3割増える
2024年問題に起因するトラック不足により、農水産物の3割が運べなくなるとの試算もある。生鮮食品の値上がりばかりか、場合によっては店頭から商品が消える最悪の可能性もある
今回の残業規制は、バスやタクシーの運転手にも適用される。修学旅行シーズンの観光バスの運転手の不足や、路線バスの運転手不足による減便や値上げが相次いでいる
警察庁によると、大型免許の新規交付者数はこの10年で2割減った。2024年の新生活シーズンには、運転手不足による引っ越し難民も懸念されている
安くてきめ細かいサービスが日本の小売・サービス業の強みだったが、運転手不足により転換点に立っている
長いな…